突然店長になってしまったんだけど、まずどうしたらいいの??
そんな相談をよく受けます。
サラリーマンとして、店長としての辞令を受けた方もそうですが、あとは起業したり、M&Aで店舗を買ったという方からも相談を受けます。
私も昔初めて店舗を運営することになったとき、なにをしていいのかわからず、本を読み漁った記憶があります。
私の場合はサラリーマンとして店を任されたわけではなく、単に店舗を買って経営に入ったのですが、いまから思うともっとこうしておけばよかったということは山のようにあります。
また、買収後しばらくは店長として入って、その後スタッフに店長を任せてもきました。
スタッフにいきなり店長を任せると、どうなるのかというのも実体験として何度も経験してきました。
今回は、突然店長をやることになってしまった方のために、店長としてまず初日になにをすればいいのかをまとめて行きたいと思います。
どうしたらいいか途方に暮れている方の少しでも参考になれれば幸いです。
最近問合せやお願いをされることが多いので、
- 集客・広告方法
- 店舗運営
- スタッフマネジメント
- 資金繰り
などをアドバイザーとしてサポートします。
これまでサポートした方の例でいうと、売り上げや利益が8倍になった方や、初めて黒字転換された方など、事例をあげるときるなくあります。
料金は、以下のような感じでやってます。
- 月額3万円から事業規模・内容に応じて応相談
- セカンドオピニオン、スポットの相談は、1回3万円
稼働率がそろそろ限界に近いので、空き枠の範囲でになりますが、ご興味があればこちらからお問い合わせください。
Contents
突然の店長辞令で戸惑う人は多い
突然会社から、
「来週から○○店の店長になってもらいます」
と辞令が降りたら、めっちゃ喜ぶ人と、やばいと目先真っ暗になる人にきれいに二分します。
めっちゃ喜ぶ人は、そもそももとから店長を目指していて、希望していたケースとかなので、特に問題ないかと思います。
そもそも、すでに副店長などマネジメント的な立場で店舗運営に関わっている方も多いので、その意味でも比較的スムーズに引き継げることも多くあります。
ところが、まさに寝耳に水みたいな方からすると、
「店長って言われても、初日からなにしたらええん?」
と、初日から目先真っ暗になります。
断れればまだいい方で、急に前任の店長がやめて他に人材がいないなど、断れないことも多々あります。
そのときは、もう腹をくくって、店長を引き受けるしかありません。
気持ちの整理がつかないのはわかりますが、どうしても引き受けないと行けない状況なら、前向きにチャンスと捉えてしまうのがいいです。
どうせやらないといけないなら、泣き言や恨み節をぐちゃぐちゃ言ってないで、前向きに
「やります!」
と言ってしまうことが、あとあとのことを考えると戦略的には正しいです。
失敗しても、店長を努めた経験は、他社に転職するときに役立ちます。
だめなら、店長経験を引っさげて、他社に転職してしまえばいいのです。
店長を引き受けず転職するより、一度店長の経験をしてから転職したほうが、絶対にいいポジションを探すことができます。
会社からしても、やる気を持って引き受けてくれた方が、印象は100%いいですよね。
まして、社長とかオーナーとかが困っているときに、気持ちよく恩を売っておいた方が、あとあとメリットがあるかもしれません。
どうせ引き受けないといけないのに、ぐちゃぐちゃ恨み節を言われながら引き受けられても、困っている社長とかオーナーはいい気はしませんし、どっかでそんなめんどくさいやつは冷や飯食わせてやろうと思うはずです。
なので、店長辞令を受けたら、まず気持ちを前向きに持っていけるかで、その後が大きく変わります。
店長辞令を受けたらまずやるべきこと4選
ということで店長辞令を受けたらまずやるべきことは、心を入れ替えることですが、それだけでは店長は務まりません。
具体的に、初日からしないといけないことは、
- 頭の切り替える
- 数字の見方を変える
- 自分で全部やってみる
- スタッフと面談する
などです。
あとは、業種業態、事業規模などに応じて、必要なことから手をつけていきます。
頭の切り替える
まずは、頭の切り替えをしてください。
店長は、単なるプレーヤーではありません。
店舗運営をしないといけないですし、そもそもプレーヤーとしての活躍を期待されているわけでもありません。
店長はマネージャーなのか、プレーヤーのひとりなのか的な議論がありますが、辞令が降りて店長になる方は現場でのプレーヤーとしての仕事が評価された方がほとんどです。
なので、プレーヤーとしては卒業で、マネジメントの立場になったことに頭を切り替えて行く必要があります。
現場で活躍してきた方が多いだけに、いつまでもプレーヤー的なマインドを捨てられない方が多いです。
でも、店長はプレーヤーではありません。
いつまでもプレーヤーの頭を持っていると、店長としてはうまくいきません。
もちろん、飲食店など、店長であってもプレーヤーとしても仕事しないといけない業種の店長もあります。
それでも、プレーヤーのひとりとしてではなく、管理職としてのスタンスでプレーヤーをするべきです。
つまり、プレーヤーとしての仕事を捉えるのではなく、マネジメントとしての視点を忘れないことです。
プレーヤーとして一番パフォーマンスが良ければいいわけではなく、マネージャーとして他のスタッフにより効率的に仕事ができるような環境を整えたり、仕事を教えたりして、店舗全体でのパフォーマンスを上げることに目を向けて仕事をします。
数字の見方を変える
次に、数字の見方を変える必要があります。
いままでプレーヤーのときは、売り上げとかKPIとして課されている数字だけに目をやって、一喜一憂していれば問題はありませんでした。
ところが、店長になったら、利益を出さないといけません。
一人が抜群の成績を残していても、店舗全体で赤字では意味がありません。
店舗全体で利益が残るような視点で、様々な数字を見ていくことになります。
また、これまではスタッフとしては売り上げとかだけに注目していたらよかったかもしれませんが、店長としてはよりコストにも目を向けていく必要があります。
- このシフトで人件費は最適なのか?
- 交通費まで考えると人件費はペイしているのか?
- テレビをおいていることでNHKの代金を取られているけど、テレビいらないんじゃないか?
- 新聞や雑誌は買いすぎてないか?
- 仕入れのコストはもっと抑えられるのではないか?
- 無駄な紙代がかかっていないか?
- 無駄な手数料が取られていないか?
などなど、いろんなコストに目を向け、必要があればコストカットすることで利益を残していきます。
また、財務的な話もそうですが、
- 客単価
- 客数の推移
- 売れ筋商品
- 在庫
などのデータにも目を通します。
自分で全部やってみる
次に、いままでスタッフとして働いていた店舗とは全く違う店舗に店長として赴任する場合は、全て一度オペレーションを自分でやってみることがおすすめです。
自分の経験ややり方がすべてじゃなく、まずは現場でなにが起きているのかを知らないと、どう店舗運営していくとよいかがわかりません。
もちろん、事業規模が大きい場合は、自分でやりきれないこともあります。
その場合は、少なくとも現場に足をまず運んで、スタッフから様々な話を聞くことです。
スタッフと面談する
最後にもっとも重要なのは、スタッフとの関係をしっかり作ることです。
ひとりひとりとまず面談していきます。
私は全員と面談しますが、私の知り合いの美容サロンを4店舗経営している社長は全スタッフと1対1で飲みに行って、関係を作るそうです。
店長だからと偉そうにしてもなにも始まりません。
店長だから言うことを聞けと言っても、だれもいうことを聞きません。
「でも、私が使えてきた店長には、何でも言うこと聞いてきてたのに・・・」
っていう気持ちは十分わかります。
でも、だからといって、目の前で自分の店のスタッフが同じように動くとは限りません。
ここはぐっとこらえていかにスタッフの味方を作るかを最優先してください。
スタッフと面談する際は、絶対に顔と名前は暗記します。
また、会社にある
- 履歴書
- 人事考査
- 社歴やキャリアパス
などは必ず事前に人事から入手して目を通しておいてください。
店長に求められるのは3つ
これまでのプレーヤーとことなり、店長になって新しく求められることに、
- 経営理念の浸透
- 人材育成
- 利益を出すこと
の3つがあります。
経営理念の浸透
経営理念というと少しおおげさですが、どこの店舗にも社長やオーナーの思いがあります。
全スタッフが、その経営理念や行動規範に従った行動をするように、組織の文化を作らないといけません。
社長が利益第一主義で儲かればなんでもいいと思っているのに、儲けより人の役に立つ仕事だなんて言い出す組織を作ってしまったら、店長としては失格です。
しっかり、儲けを全員考えて行動する組織をつくらないといけません。
反対に、儲けよりお客様の満足だと経営者やオーナーが考えているなら、その考えをスタッフに浸透させないといけません。
そのために、スタッフと面談したり、全体会議や朝礼をしたり、いろんな施策を打っていきます。
人材育成
次は、人材育成です。
プレーヤーは自分ひとりが抜群のパフォーマンスを出していればよかったのですが、店長としては全体を底上げしていかないといけません。
また、昨今だと、人材不足が顕著なので、多少微妙な人材でも採用して、戦力になるように育てる必要があります。
この人材育成が苦手という店長が多くいます。
たしかに、年上のスタッフや、かつてのスタッフ仲間などに強く言いづらいことはありますよね。
そんな店長にスタッフ研修やワークショップのような形で、外部から変わりに店長の言いたいことを代弁する企画をします。
ご興味があればこちらからお問い合わせください。
利益を出すこと
最後は、利益を出すことです。
これまでいちプレーヤーとしては、自分の売り上げが上がれば問題なかったかと思います。
また、店舗全体的なコストをとやかくいう権限もなかったかと思います。
店長になると、自分のプレーヤーとしての売り上げよりも、店舗全体の売り上げをあげないといけません。
また、利益は、
- 売り上げを上げること
- コストを削減すること
の両方で確保します。
プレーヤーのように売り上げだけを上げていても、利益は確保できません。
しっかりと店舗のあらゆる数字を把握して、打ち手を考えて行く必要があります。
まとめ
今回は、突然店長をやることになってしまった方のために、店長としてまず初日になにをすればいいのかをまとめてきました。
スタッフから店長って、係長から課長よりも、変化が大きいのだと思います。
通常のオフィスで働いている人の出世とかだと、少し業務範囲が広がる程度な延長線上にあることが多いかと思いますが、スタッフの延長上に店長はありません。
数字の見方、スタッフのマネジメントなど、根本的に意識を変えないと失敗します。
最近問合せやお願いをされることが多いので、
- 集客・広告方法
- 店舗運営
- スタッフマネジメント
- 資金繰り
などをアドバイザーとしてサポートします。
これまでサポートした方の例でいうと、売り上げや利益が8倍になった方や、初めて黒字転換された方など、事例をあげるときるなくあります。
料金は、以下のような感じでやってます。
- 月額3万円から事業規模・内容に応じて応相談
- セカンドオピニオン、スポットの相談は、1回3万円
稼働率がそろそろ限界に近いので、空き枠の範囲でになりますが、ご興味があればこちらからお問い合わせください。
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