IPO投資の基本・はじめ方と初心者でも勝つための攻略方法は?証券会社の選び方からブックビルディングの申込み方法・裏技まで完全解説

IPO投資は、賛否両論がある領域で、ネガティブな本とかを読んだことがあるとなかなか手を出したくないという方が結構います。
一方、初値の価格を見ていると、3~4倍以上が続々といまだに出ていて、やっぱりブックビルディングは当たらなくても応募はしておくと、いいんだろうなという感じで、毎回応募はするようにしています。

実は、当たるとか当たらないとか抽選みたいなことを言っていますが、純粋に商店街の抽選みたいなものではありません。
当選確率を上げる方法があります。
それを知らずに、ただ闇雲にやっていては、IPO投資はずっとうまく行かず、当たらないとひたすら文句をいう人になります。
もちろん、確実に抽選に当たるようになるわけではありませんが、少なくとも当選確率を上げることは実は全然できます。

今回は、IPO投資の基本・はじめ方と初心者でも勝つための攻略方法について、解説していきたいと思います。

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IPOの基礎知識

具体的にIPO投資の始め方や攻略方法について考えて行く前に、そもそもIPOってなんなのかという話をしておきます。
そもそもなんなのかがわからないものに投資するなんてナンセンスだと思うので。
そんなの知ってるよって人が多いかと思うので、そういう人は読み飛ばしてください。

そもそもIPOって?

IPOというのは、Initial Public Offerの略で「株式公開」のことをいいます。
自分で事業をやっているかベンチャー投資でもやっていない限り、普通の人は株というと、東証とか大証に上場したものをイメージするかと思います。
でも、そんな上場している株は、日本に200万〜300万社ある中で、わずか1%くらいの大企業や勢いのある企業です。
その残りは、中小零細企業などの非上場企業です。
その非上場企業の中から、事業が拡大し、東証などの株式市場に初めて公開することを株式公開といいます。

なぜ企業はIPOするの?

少し余談ですが、企業が株式を市場に公開するのは、

  • 会社の信用度や知名度があがる
  • 株式の発行による資金調達ができる
  • 従業員の士気
  • 採用がやりやすくなる
  • 社長の個人保証が取れる
  • ベンチャーキャピタルやPEファンドなどの出口戦略

など多くのメリットがあるためです。
ただし、上場は、どんな会社でもできるわけではありません。
上場に必要な基準があり、その基準をクリアして、市場で株が取引されても問題ないと取引所が判断した会社のみ上場ができます。

一方で、上場にはもちろんデメリットもあります。
例えば、

  • 上場維持コストがめちゃくちゃ高い
  • 敵対的買収の対象になる
  • 事務手続きが煩雑
  • 社会的責任を問われやすい

などです。
なので、十分に上場できる規模の会社でも、あえて上場しないということも多くあります。

IPOの流れ

企業がIPOをする際の流れとしては、

  1. 証券会社による事前審査
  2. 証券取引所への上場申請
  3. 証券取引所の審査
  4. 上場承認

という手続きを踏んでいきます。
上場承認があると、大体1ヶ月くらいで上場します。
この上場承認の段階で大体ニュースになり、IPOすることが公になります。
もちろん、それまでにも上場準備室的なものを立ち上げて、人も求人媒体やエージェント経由で採用するので、大体上場を目指していることくらいはわかります。
ただ、上場準備を進めていても、いろいろな理由で見送ることや延期になることもあるので、なんともいえませんが。

上場申請がおりると、上場が認められた会社の株はいくつかの証券会社で申込みが始まります。
まだ上場をしているわけではないので、全ての証券会社でこの申込みができるわけではなく、主幹事証券会社や幹事証券会社に割当られた株で、一般にブックビルディングという抽選で配分する場合だけです。

IPO投資は儲かる?

IPO投資といえば、最近は「オワコンだ」なんて言う人もいます。
一時期IPO投資ブームのときに比べて、若干の下火になっていることは確かです。
昔は、

「IPOといえば寄り天」

というのが常識でした。
寄り天というのは、「寄り付きが天井」という意味で、IPO株をゲットした人は寄り付きの高値で売っていました。
それくらい初値は高い値段がつくことが常識だったのです。

ただ、人気が薄れていることと儲からなくなっていることは全然違います。
2016年の全てIPO銘柄の公開価格と騰落率を見てみると、

  • ティビィシィスキヤツト:公開価格1,400円→初値4,500円(騰落率221%)
  • フォーライフ:公開価格2,280円→初値3,000円(騰落率32%)
  • エイトレッド:公開価格1,800円→初値4,210円(騰落率134%)
  • セグエグループ:公開価格1,700円→初値5,500円(騰落率224%)
  • グレイステクノロジー:公開価格3,100円→初値7,130円(騰落率130%)
  • イノベーション:公開価格2,770円→初値8,700円(騰落率214%)
  • リネットジャパングループ:公開価格1,830円→初値3,530円(騰落率93%)
  • 船場:公開価格1,290円→初値1,193円(騰落率-8%)
  • 日本モゲージサービス:公開価格2,010円→初値2,810円(騰落率40%)
  • シンシア:公開価格2,100円→初値1,950円(騰落率-7%)
  • MS-Japan:公開価格2,080円→初値2,200円(騰落率6%)
  • キャリアインデックス:公開価格6,060円→初値6,150円(騰落率1%)
  • グッドコムアセット:公開価格1,950円→初値2,582円(騰落率32%)
  • イントラスト:公開価格630円→初値854円(騰落率36%)
  • JMC:公開価格960円→初値1,816円(騰落率89%)
  • エルテス:公開価格1,790円→初値6,510円(騰落率264%)
  • スタジオアタオ:公開価格3,030円→初値3,810円(騰落率26%)
  • WASHハウス:公開価格2,300円→初値3,240円(騰落率41%)
  • フィル・カンパニー:公開価格1,310円→初値4,000円(騰落率205%)
  • バロックジャパンリミテッド:公開価格2,000円→初値1,900円(騰落率-5%)
  • 岐阜造園:公開価格1,150円→初値1,191円(騰落率4%)
  • アイモバイル:公開価格1,320円→初値1,230円(騰落率-7%)
  • 九州旅客鉄道:公開価格2,600円→初値3,100円(騰落率19%)
  • ユーザベース:公開価格2,510円→初値2,908円(騰落率16%)
  • マーキュリアインベストメント:公開価格1,450円→初値1,390円(騰落率-4%)
  • KHネオケム:公開価格1,380円→初値1,306円(騰落率-5%)
  • キャピタルアセットプランニング:公開価格2,000円→初値4,600円(騰落率130%)
  • G-FACTORY:公開価格3,240円→初値5,000円(騰落率54%)
  • シンクロフード:公開価格2,100円→初値2,970円(騰落率41%)
  • シルバーエッグテクノロジー:公開価格900円→初値2,622円(騰落率191%)
  • チェンジ:公開価格1,200円→初値2,999円(騰落率150%)
  • バリューデザイン:公開価格2,040円→初値4,315円(騰落率112%)
  • ノムラシステムコーポレーション:公開価格960円→初値1,450円(騰落率51%)
  • カナミックネットワーク:公開価格3,000円→初値8,600円(騰落率187%)
  • 串かつ田中:公開価格3,900円→初値4,425円(騰落率13%)
  • デジタルアイデンティティ:公開価格1,540円→初値2,900円(騰落率88%)
  • ベイカレント・コンサルティング:公開価格2,100円→初値1,963円(騰落率-7%)
  • デファクトスタンダード:公開価格1,630円→初値2,300円(騰落率41%)
  • リファインバース:公開価格1,700円→初値2,770円(騰落率63%)
  • インソース:公開価格520円→初値810円(騰落率56%)
  • デュアルタップ:公開価格1,110円→初値2,520円(騰落率127%)
  • LINE:公開価格3,300円→初値4,900円(騰落率48%)
  • セラク:公開価格1,500円→初値3,900円(騰落率160%)
  • ソラスト:公開価格1,300円→初値1,222円(騰落率-6%)
  • コメダホールディングス:公開価格1,960円→初値1,867円(騰落率-5%)
  • ベガコーポレーション:公開価格1,600円→初値2,000円(騰落率25%)
  • キャリア:公開価格1,950円→初値3,870円(騰落率98%)
  • バーチャレクス・コンサルティング:公開価格1,090円→初値1,235円(騰落率13%)
  • ジェイリース:公開価格3,100円→初値4,170円(騰落率35%)
  • ストライク:公開価格3,440円→初値7,770円(騰落率126%)
  • AWSホールディングス:公開価格2,490円→初値8,350円(騰落率235%)
  • やまみ:公開価格1,690円→初値1,751円(騰落率4%)
  • 農業総合研究所:公開価格1,050円→初値1,870円(騰落率78%)
  • アトラエ:公開価格5,400円→初値12,720円(騰落率136%)
  • ホープ:公開価格1,400円→初値3,220円(騰落率130%)
  • ジャパンミート:公開価格1,010円→初値1,040円(騰落率3%)
  • グローバルウェイ:公開価格2,960円→初値14,000円(騰落率373%)
  • エディア:公開価格1,630円→初値3,165円(騰落率94%)
  • 丸八ホールディングス:公開価格680円→初値757円(騰落率11%)
  • ハイアスアンドカンパニー:公開価格950円→初値2,750円(騰落率189%)
  • エボラブルアジア:公開価格1,800円→初値2,670円(騰落率48%)
  • PR TIMES:公開価格1,340円→初値2,130円(騰落率59%)
  • ウイルプラスホールディングス:公開価格1,880円→初値1,792円(騰落率-8%)
  • ベネフィットジャパン:公開価格1,980円→初値3,310円(騰落率67%)
  • チエル:公開価格810円→初値2,151円(騰落率166%)
  • フェニックスバイオ:公開価格2,400円→初値2,350円(騰落率-2%)
  • アイドママーケティングコミュニケーション:公開価格1,440円→初値1,230円(騰落率-15%)
  • イワキ:公開価格2,000円→初値2,050円(騰落率3%)
  • アグレ都市デザイン:公開価格1,730円→初値3,505円(騰落率103%)
  • ヒロセ通商:公開価格830円→初値830円(騰落率0%)
  • グローバルグループ:公開価格2,000円→初値3,200円(騰落率60%)
  • アカツキ:公開価格1,930円→初値1,775円(騰落率-8%)
  • 昭栄薬品:公開価格1,350円→初値2,001円(騰落率48%)
  • ユーエムシーエレクトロニクス:公開価格3,000円→初値2,480円(騰落率-17%)
  • 富山第一銀行:公開価格470円→初値500円(騰落率6%)
  • LITALICO:公開価格1,000円→初値1,880円(騰落率88%)
  • フィット:公開価格1,890円→初値1,741円(騰落率-8%)
  • プラス:公開価格4,370円→初値4,650円(騰落率6%)
  • ヨシムラフードホールディングス:公開価格880円→初値1,320円(騰落率50%)
  • 中本パックス:公開価格1,470円→初値1,480円(騰落率1%)
  • バリューゴルフ:公開価格1,280円→初値3,215円(騰落率151%)
  • はてな:公開価格800円→初値3,025円(騰落率278%)

と、ほとんどのIPOの初値が公開価格を上回っていることがわかります。
直近の2017年も今のところ、

  • Casa:公開価格2,270円→初値2,331円(騰落率3%)
  • SKIYAKI:公開価格3,400円→初値8,400円(騰落率147%)
  • テンポイノベーション:公開価格3,100円→初値6,000円(騰落率94%)
  • シルバーライフ:公開価格2,500円→初値4,630円(騰落率85%)
  • ウェルビー:公開価格2580円→初値3,305円(騰落率67%)
  • 大阪油化工業:公開価格1,860円→初値3,100円(騰落率67%)
  • MS&Consulting:公開価格1,280円→初値1,250円(騰落率-2%)
  • テックポイントインク:公開価格650円→初値1,072円(騰落率65%)
  • 西本Wismettacホールディングス:公開価格4,750円→初値4,465円(騰落率-6%)
  • マネーフォワード:公開価格1,550円→初値3,000円(騰落率94%)
  • ロードスターキャピタル:公開価格1,820円→初値2,501円(騰落率37%)
  • 壽屋:公開価格2,000円→初値2,650円(騰落率33%)
  • PKSHA Technology:公開価格2,400円→初値5,480円(騰落率128%)
  • ニーズウェル:公開価格1,670円→初値3,850円(騰落率131%)
  • ウォンテッドリー:公開価格1,000円→初値5,010円(騰落率401%)
  • エスユーエス:公開価格2,300円→初値4,970円(騰落率116%)
  • UUUM:公開価格2,050円→初値6,700円(騰落率227%)
  • トランザス:公開価格1,300円→初値3,510円(騰落率170%)
  • シェアリングテクノロジー:公開価格1,600円→初値2,990円(騰落率87%)
  • ジェイ・エス・ビー:公開価格3,200円→初値4,280円(騰落率34%)
  • クロスフォー:公開価格730円→初値1,051円(騰落率44%)
  • ユニフォームネクスト:公開価格2,800円→初値6,640円(騰落率137%)
  • ソウルドアウト:公開価格1,200円→初値2,113円(騰落率76%)
  • ツナグ・ソリューションズ:公開価格2,130円→初値4,515円(騰落率112%)
  • GameWith:公開価格1,920円→初値4,490円(騰落率134%)
  • SYSホールディングス:公開価格2,560円→初値5,530円(騰落率116%)
  • Fringe81:公開価格2,600円→初値6,060円(騰落率133%)
  • エコモット:公開価格2,730円→初値4,195円(騰落率54%)
  • ディーエムソリューションズ:公開価格2,500円→初値7,100円(騰落率184%)
  • ビーブレイクシステムズ:公開価格1,670円→初値7,700円(騰落率361%)
  • アセマンテック:公開価格2,000円→初値5,950円(騰落率198%)
  • 旅工房:公開価格1,370円→初値3,750円(騰落率174%)
  • LIXILビバ:公開価格2,050円→初値1,947円(騰落率-5%)
  • ウェーブロックホールディングス:公開価格750円→初値721円(騰落率-4%)
  • テモナ:公開価格2,550円→初値8,050円(騰落率216%)
  • ネットマーケティング:公開価格1,140円→初値1,552円(騰落率36%)
  • ユーザーローカル:公開価格2,940円→初値12,500円(騰落率325%)
  • スシローグローバルホールディングス:公開価格3,600円→初値3430円(騰落率-5%)
  • オークネット:公開価格1,100円→初値1,300円(騰落率18%)
  • ズーム:公開価格1,520円→初値2,278円(騰落率50%)
  • No.1:公開価格1,570円→初値3,460円(騰落率120%)
  • ティーケーピー:公開価格6,060円→初値10,560円(騰落率74%)
  • オロ:公開価格2,070円→初値4,750円(騰落率129%)
  • ソレイジアファーマ:公開価格185円→初値234円(騰落率26%)
  • グリーンズ:公開価格1,400円→初値1,521円(騰落率9%)
  • フルテック:公開価格600円→初値1,230円(騰落率105%)
  • マクロミル:公開価格1,950円→初値1,867円(騰落率-4%)
  • インターネットインフィニティ:公開価格1,320円→初値5,040円(騰落率282%)
  • 力の源ホールディングス:公開価格600円→初値2,230円(騰落率272%)
  • ビーグリー:公開価格1,880円→初値1,881円(騰落率0%)
  • ジャパンエレベーターサービスホールディングス:公開価格550円→初値890円(騰落率62%)
  • ほぼ日:公開価格2,350円→初値5,360円(騰落率128%)
  • うるる:公開価格3,000円→初値3,330円(騰落率11%)
  • ファイズ:公開価格1,250円→初値4,010円(騰落率221%)
  • ピーバンドットコム:公開価格1,650円→初値3,530円(騰落率114%)
  • ロコンド:公開価格1,850円→初値2,625円(騰落率42%)
  • ユナイテッド&コレクティブ:公開価格1,620円→初値4,500円(騰落率178%)
  • レノバ:公開価格750円→初値1,125円(騰落率50%)
  • フュージョン:公開価格1,140円→初値2,872円(騰落率152%)
  • 日宣:公開価格1,600円→初値3,000円(騰落率88%)
  • 安江工務店:公開価格1,250円→初値1,300円(騰落率4%)
  • シャノン:公開価格1,500円→初値6,310円(騰落率321%)

という感じで、ほとんどが初値が公開価格を上回っていますし、初値が公開価格の4倍を超えている銘柄も続々出ています。
初値が公開価格の4倍というのは、初値で買った金額の4倍で売れたということです。
1,000万円分買っていたら、一瞬で4,000万円です。
必ずしもこんな都合よくいくわけではありませんが、宝くじをやるよりは全然高い確率で資産を増やすことができるというわけです。

なぜIPO投資は儲かるの?

ここで、なぜこんなにもIPO投資は高い確率で利益がでるのかという疑問を持つと思います。
初値で4倍以上の銘柄がこんなにたくさんあるので、そう考えると、もっと公開価格を高くすればいいようなものです。

こういった公開価格を想定される初値に対して一定のディスカウントをすることを、IPOディスカウントといいます。
いくつか理由がありますが、IPO銘柄は現在すでに公開されている会社と比べて、情報が限られています。
限られた情報の会社は、投資する側からすればそれだけリスクがあることになります。
その分をディスカウントすることで、同業他社との割安感を明確に出し、投資家にしっかりと投資意欲を持ってもらう動機づけをしていると言われています。

IPO投資は投資初心者に向いてる?

投資の世界では、知らいないものに手は出さない方が良いのですが、IPO投資は、投資の初心者に向いている投資だと思っていいかと思います。
変にオプションや先物取引、ソーシャルレンディングに手を出すくらいなら、IPO投資の方がよっぽど初心者に向いています。

というのは、

  • 今のところ騰落率がマイナスになる銘柄がごく一部
  • 騰落率がマイナスでも一桁代の損失で収まることが多い
  • チャートやファンダメンタルズ、各種指標を理解していなくても十分に戦える

という点から、よくわからなくても、なんとかなるし、しかもリスクが低い割に当たった時のリターンがめちゃくちゃ高くなることがあります。

一方、もちろんデメリットもあります。
たとえば、

  • 当選しないと投資がいつまでもできない
  • 騰落率がマイナスの銘柄もあるにはある
  • 初値で売らず、売り時を間違うと暴落する

などですね。
でも、こういうデメリットは、「初値で必ず売る」などあらかじめ絶対守るルールを決めておけば、そんなにリスクが大きくなることはありません。
当選しないことにはどうしようもないのは、仕方ないですね。
一応、当選しやすいような戦略はあるので、ことあと紹介していきたいと思います。

IPO株の基本的な知識

では、次に、IPO株の買い方などの基本的な知識について、まとめていきたいと思います。
ここまで解説してきたように、IPO投資は大変魅力的なのですが、それだけにIPO株はほしいといったら全員が買えるわけではありません。

IPO銘柄はどこで確認できる?

IPO銘柄が公表されるのは、証券取引所の審査終了後です。
上場承認が出ると、大体どんな小さい企業でも、Web上だとニュースが流れます。
TVのニュースになる場合は、そうとう大きいなIPOや話題性があるIPOだけですが、Web上では大体どこかのニュースで知ることができます。

一番確実なのは、証券取引所のWebsiteです。

  • 上場承認日
  • 会社名
  • 市場区分
  • 会社概要
  • CG報告書
  • 公募・売出価格
  • 公募・売出株数
  • 売買単位

などが公開されているので、十分な情報を知ることができます。
ここには、会社概要なども公開されているので、投資を検討する際の資料としても役立ちます。

IPO銘柄が買えるようになる流れ

上場承認からIPO株が実際に買えるまでの流れを、もう少し詳細に押さえていきたいと思います。
一般的な流れとしては、

  1. 上場承認
  2. 仮条件決定
  3. ブックビルディング
  4. 公開価格の決定
  5. 購入申込み受付
  6. 抽選
  7. 上場

という流れになります。

まず最初は、上場承認後2週間程度で仮条件といって、主幹事が上場する会社の財務状況や業績などをもとに参考価格を決めます。
その後、仮条件をもとに、ブックビルディング(需要申告)が行われ、この申告の際に一番多かった株価が公開価格となります。
一番多かった株価といいつつ、通常は仮条件で示されたレンジの上限の値が公開価格になることがほとんどです。

IPO投資の際の手数料は?

IPO株の場合、通常の日本株とは異なる手数料になります。
というのは、IPO株の手数料は、すでに公開価格の中に含まれているわけです。
厳密においうと、IPO株の証券会社が引き受ける価格と公開価格の間には通常4~8%程度の差があり、その部分が購入手数料になっているわけです。
ただし、IPO株をゲットして市場に公開されたあと、その株を売却する際は証券会社ごとに通常の日本株の現物を売る手数料が発生します。

まとめると、

  • ブックビルディングへの参加:無料
  • 購入手数料:無料(公開価格に含む)
  • 売却手数料:有料(証券会社による)

ということです。
なので、抽選に当たるかわからないですが、どうせ参加費用は無料なので、とりあえずブックビルディングに参加し続けるのがいいです。

IPOのブックビルディングの当選確率はどれくらい?

やっぱり気になるのが、ブックビルディングの当選確率です。
当然ですが、申し込む人のステータスや証券会社、IPO銘柄によって、当選確率はことなります。
あと、タイミングもですね。

ただ、超一般的に目安として言われているのが、

  • 小型IPO銘柄:0.1~0.5%程度
  • 大型IPO銘柄:5~10%程度

という説があります。
一概に確率を計算するのが難しいので、なんともいえないところですが、これくらいなかなかあたらないものではあります。
なので、闇雲にビックビルディングに応募し続けるのもいいですが、少しでも確率を上げるためにできることはすべきです。
少しでも確率を上げるためにできることは、このあと順番に解説していきたいと思います。

IPO株の分析方法は?

ブックビルディングに当選して手に入るなら、無条件に入手しても勝てる確率が高いのは事実です。
ただ、一応、情報の収集方法や、資料のどういう点を見ればいいのかを知っておくのもいいかなと思います。
個人的には、一応目はざっと通しますが、あまり気にせずとりあえずブックビルディングには応募しますし、その方が外れたときにIPOチャレンジポイントなどのポイントをゲットできるので。

IPOの情報はどこで入手できる?

まずIPO銘柄は、これから上場される銘柄なので、今は未公開ですよね。
そうすると、やはり公開されている銘柄に比べると、情報が少ないのはたしかです。
話題性のある有名なベンチャーや、そもそも大企業が上場する場合は、ある程度メディア等で情報が収集できますが、特に小型のIPOとかだとほとんど情報がないことも珍しくありません。

IPOの情報収集に役立つサイトとしては、

  • Yahooファイナンス
  • 日本取引所グループ(東証や大証など)
  • 日経新聞
  • 各証券会社のIPOのページ

あたりがあります。

これらのサイトで、

  • 株式売出届出目論見書
  • 新規上場申請のための有価証券報告書
  • コーポレート・ガバナンス報告書
  • 新規上場会社概要

などを入手して目を通すことになります。

目論見書はどこをみればいい?

大体IPOのブックビルディングに応募する際、目論見書を見たかどうかの確認をされます。
とはいいつつ、あんな漢字が並んだようなもの、正直読みたくないです。
わたしもあまりちゃんと見ていません。
見る場所といえば、時間があるときに、

  • スケジュール
  • 公開する市場
  • 事業内容
  • 財務データ(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など)
  • 主幹事証券会社・引受シンジケート団
  • 想定発行価格
  • 主要株主
  • ロックアップの条件

くらいです。
ただ、ここに時間をかけてもどうせ抽選にあたらないことが多いので、当たってから考えるというのでいいです。
あまり神経質にならず、とりあえず、応募しましょう。
そして、外れても、IPOチャレンジポイントなどのポイントを貯めていきましょう。

IPO投資で勝てる証券会社の選び方って?

IPO投資は、証券会社選びから、始まります。
株の場合は、どこの証券会社で買ったとしても、違いは手数料や信用金利くらいです。
もちろん、それも大きいんですけど、SBI証券と楽天証券で約定しやすいとかそういうのはありませんよね。
ところが、IPO投資の場合、証券会社によってブックビルディングの当選確率が変わるんです。
なので、本気でIPO銘柄をゲットしにいくためには、まずは証券会社をしっかり考えてブックビルディングに応募しないといけません。

ブックビルディングの当選確率を上げる証券会社の選び方

では、IPO投資をするにあたって、どういう証券会社を選ぶとブックビルディングの当選確率が上がるのかを考えてみたいと思います。
普通に考えると、IPO銘柄をゲットするために、どういう証券会社だといいかというと、

  • そもそもIPOの取扱数が多い
  • ブックビルディングの抽選倍率が低い

という場合ですよね。
取扱数が多ければ多いほど、たくさんのブックビルディングの抽選に参加する機会があるので、当選する機会も増えます。
特に、SBI証券みたいにIPOチャレンジポイントとかみたいな制度があれば、なおさら数多く応募できることが有利になります。
また、

  • 応募資格である口座開設数が少ない
  • 口座を持っている人でIPO投資にチャレンジする人が少ない

という証券会社なら、競争相手が少ないので、当選確率が上がります。
さすがに、IPO取扱数が多くて、競争倍率が低い証券会社はないかもしれませんが、どちらかの条件に当てはまる証券会社をまずは使うことが大切です。

証券会社ごとのIPO取扱数

では、証券会社ごとに、IPOの取扱数はどれくらい変わるものなのかを見ていきたと思います。
普通の株だと、証券会社ごとに扱っている株は全て同じですよね。
ところが、IPO投資は、証券会社によって結構取扱数が異なります。
どれくらい異なるのかというのを見ていきたいと思いますが、以下が2010年から直近3年間(2014年〜2016年)のIPO取扱件数です。

2016年

  • マネックス証券:48件
  • SBI証券:76件
  • 楽天証券:8件
  • カブドットコム証券:20件
  • エイチエス証券:8件
  • 野村ネット&コール:31件
  • 岡三オンライン証券:6件
  • 岩井コスモス証券:26件
  • 松井証券:11件
  • 東洋証券:1件
  • GMOクリック証券:1件
  • 丸三証券:7件
  • むさし証券:9件
  • アイザワ証券:5件
  • SMBCフレンド証券:2件
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:21件
  • みずほ証券:54件
  • 野村証券:31件
  • 大和証券:36件
  • SMBC日興証券:65件

2015年

  • マネックス証券:50件
  • SBI証券:78件
  • 楽天証券:10件
  • カブドットコム証券:18件
  • エイチエス証券:13件
  • 野村ネット&コール:44件
  • 岡三オンライン証券:10件
  • 岩井コスモス証券:35件
  • 松井証券:15件
  • 東洋証券:3件
  • GMOクリック証券:1件
  • 丸三証券:10件
  • むさし証券:13件
  • アイザワ証券:7件
  • SMBCフレンド証券:5件
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:26件
  • みずほ証券:65件
  • 野村証券:44件
  • 大和証券:39件
  • SMBC日興証券:72件

2014年

  • マネックス証券:39件
  • SBI証券:64件
  • 楽天証券:2件
  • カブドットコム証券:21件
  • エイチエス証券:7件
  • 野村ネット&コール:38件
  • 岡三オンライン証券:10件
  • 岩井コスモス証券:24件
  • 松井証券:5件
  • 東洋証券:1件
  • GMOクリック証券:2件
  • 丸三証券:6件
  • むさし証券:5件
  • アイザワ証券:0件
  • SMBCフレンド証券:0件
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:24件
  • みずほ証券:56件
  • 野村証券:49件
  • 大和証券:46件
  • SMBC日興証券:54件

こうやって見ると、かなり証券会社によって取扱数がバラバラなことがわかるかと思います。
また、日本株の個人投資家に人気の証券会社でも、実はIPO銘柄は弱かったりすることがわかると思います。
なので、日本株で普段使っている手数料が安かったり信用金利が有利な証券会社が、必ずしもIPO投資に適した証券会社とは限りません。
さらにややこしいことに、年によって同じ証券会社でも取扱数が異なりもします。
なので、複数の証券会社に口座を持って、都度有利な証券会社いくつかでIPO投資をするのが戦略としては勝てる確率が高くなります。
どうせ、どの証券会社も口座開設料も維持費もかからないタダなので。

証券会社別の口座数

IPO投資は、普通の一般の方は、ブックビルディング方式という抽選になります。
抽選ということは、その抽選に応募するライバルが少なければ少ないほど、当選確率は高くなりますよね。
なので、IPO投資で証券会社を選ぶ際も、ライバルの少ない証券会社を選ぶ方が戦略的にいいわけです。

といいつつ、どこの証券会社も口座数を公開しているわけではないので、少し古いですがネット上に転がっている各社の発表の口座数を証券会社別に比較してみたいと思います。
わかる範囲で2015年末時点ですが、各証券会社の口座数を集めてみました。

  • 野村証券:529万
  • 大和証券:372万
  • SBI証券:325万
  • SMBC日興証券:261万
  • 楽天証券:184万
  • みずほ証券:161万
  • マネックス証券:153万
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:130万
  • 松井証券:100万
  • カブドットコム証券:92万
  • 岡三証券:48万
  • 東海東京証券:42万
  • 岩井コスモ証券:41万
  • 丸三証券:34万
  • GMOクリック証券:24万
  • 東洋証券:21万
  • アイザワ証券:18万
  • いちよし証券:17万
  • 水戸証券:14万
  • エイチ・エス証券:10万
  • 岡三オンライン証券:10万

もちろん、厳密な話でいうと、必ずしもこの口座数の全員がIPO投資に関心があって、全員がブックビルィングに応募するわけではありません。
口座数の多い証券会社は、それだけIPOの割当数が多かったりするので、この数字が必ずしも競争率というわけではありません。
ですが、前述のように、IPOの取扱数や割当が必ずしも、この口座数に比例しているわけではなく、口座数が少ない割にIPOの取扱数が多く、割当数が多い証券会社が倍率が低くてよさそうです。
IPO取扱数や主幹事の数は年によって異なるので、一概にはいえませんが、ある程度広めに口座を解説しておいて、その中でその年その年に有利な証券会社を選んでいくのがいいです。

また、これら口座数は、かならずしもIPO投資をする人の数ではありません。
証券会社によって、

  • 手数料が安い
  • 信用金利が安い
  • ツールが使いやすい

などなど、いろんな特徴があります。
IPO投資を目的に証券会社に口座をひらくことはほとんどないので、そうだとするとどれだけの人がライバルになるかですよね。
そう考えると、実はIPOについて関心がある人が選ばなそうな証券会社が意外と穴場だったりということもあります。

証券会社別のIPO抽選方法

IPOのブックビルディングは基本的に一般の投資家が応募する場合は抽選になりますが、ややこしいことにその抽選方法は証券会社によってことなります。
具体的には、証券会社によって、抽選方法には、

  • 完全平等抽選
  • 完全抽選
  • 店頭配分
  • その他

などがあります。

完全平等抽選というのは、そのままなのですが、完全に公平な抽選で機械的に配分される方法です。
それも一人一票で抽選が行われ、資産額や過去の応募歴などに一切関係なく、みんなが同じ当選確率で当選できるということになります。
他方、完全抽選というのは、完全平等抽選ほど完全に平等な抽選ではありませんが、多く資産を持っている人がより多く抽選に応募できるというものです。
いくらIPOに投資できるかで、金額が多い方は完全抽選の証券会社が適していますし、反対に少額で投資していきたいという方は完全平等抽選の証券会社を選ぶのがいいです。

店頭配分というのは、証券会社が裁量で配分方法です。
もちろん、店頭で見ず知らずの小口顧客に配分するわけではなく、大口の取引先や今後新規顧客として大きな取引をしてくれることが見込める人に戦略的に配分していく方法です。

また、その他どういうのがあるかというと、たとえば、SBI証券では、IPOチャレンジポイントなどです。
SBI証券では、通常の抽選枠とは別に、IPOチャレンジポイントというポイントを使った当選枠が別にあります。
IPOチャレンジポイントは、落選するたびに1ポイントもらえ、大体100〜200ポイントくらい貯まれば、IPOに当選しやすいと言われているで、継続的にIPOのブックビルディングに応募していけばいつかはあたるというものです。

これらの配分方法が証券会社によってことなるのですが、それぞれの証券会社でいうと、

  • SBI証券⇛完全抽選(35%)、IPOチャレンジポイント(15%)
  • マネックス証券⇛完全平等抽選(100%)
  • 大和証券⇛完全平等抽選(15%)、チャンス抽選(5%)
  • カブドットコム証券⇛完全平等抽選(100%)
  • SMBC日興証券⇛完全平等抽選(10%)
  • 松井証券⇛完全平等抽選(70%)
  • 東海東京証券⇛完全平等抽選(10%)
  • 楽天証券⇛完全抽選(100%)
  • GMOクリック証券⇛完全平等抽選(100%)
  • むさし証券⇛完全平等抽選(10%)
  • ライブスター証券⇛完全平等抽選(100%)

という感じになっています。
証券会社によって、結構違いがあることがわかるかと思います。
自分がIPO投資に回せる投資額で、証券会社を戦略的に選ぶ必要があり、

「通常の株で使っているからIPO投資も同じ証券会社でいいや」

という発想は必ずしもよくないことがわかります。

結局どの証券会社を使うのがいい?

証券会社の使い方としては、

  • 本気で当選を目指すのに全力を捧げるパターン
  • 手間を省いてIPOの穴場といわれている会社のみ使うパターン

の3つのパターンがあるかと思います。

まず、本気で当選を目指すのに全力を捧げるパターンは、戦略もくそもなく、とりあえずできるだけ多くの証券会社に口座を持ちましょう。
IPOのブックビルディングのルールには、証券会社をまたいでひとつの銘柄にはひとり一回しか応募できないというルールはありません。
同じIPO銘柄でも、証券会社さえ変えてしまえば、2回以上ブックビルディングに応募できます。
そうすると、当選確率もあがりますよね。
ただ、なぜみんなこのやり方をやらないかというと、証券会社間で資金が分散してしまうためです。
なので、資金的に余裕がなく、ないしは手持ちの資金を有効に活用するためには、効率のいい方法とは必ずしも言えないわけです。
IPO投資だけを狙って、資金もそこに完全に集中して突っ込んで投資する場合はいいですが、そうでない場合で株や投資信託にも入れているお金の一部をIPO投資に回したいというケースでは、資金が分散してしまいますし、証券会社間で管理するのもめんどくさくなります。

次に、そんなにたくさんの証券会社に口座を解説したり、資金を分散させたくないという方は、IPOの穴場といわれる証券会社を使うこともいいかと思います。
IPOのブックビルディングの競争率が低く、比較的当選しやすいと言われている証券会社があります。
もしかしたらいくつかそういうところがあるのかもしれませんが、いま圧倒的にわたしの回りでみんな言っているのは、「むさし証券(トレジャーネット)」です。

「むさし証券ってどこやねん?」って感じで、知名度めっちゃ低いですよね。
もともと関東を中心に展開している証券会社なのですが、最近手数料を思い切り下げたり、信用金利を下げたりして、がんばろうとしているけど、まだまだがんばりきれていない中堅の証券会社です。
なので、全国区ではないので知名度が低い割に、JR九州や郵政関連など超人気になった大型IPOもしっかり取扱いしており、IPOの穴場と言われています。
いくら穴場だからといって必ずしもブックビルディングに確実に当選するわけではありませんが、それでも競争率がくそ高い証券会社で雲をつかむような抽選をしているよりはましです。

むさし証券は、(トレジャーネット)IPOの穴場といわれつつも、まだまだIPOの取扱数などは少ないのも事実です。
なので、別の証券会社と併用して使うのがいいです。
前述のようにできるだけたくさんの証券会社に口座をひらくのもひとつの手ですが、むさし証券(トレジャーネット)の弱いIPO銘柄の多さを保管する意味で、SBIなどIPO銘柄が常時多い証券会社も合わせて口座を持っておき、

  • むさし証券(トレジャーネット)で扱いのある銘柄:むさし証券(トレジャーネット)で応募
  • むさし証券(トレジャーネット)で扱いのない銘柄:SBI証券で応募

などというように、2つないし3つの証券会社を使い分ければいいのではないかと思いますし、わたしはそうしています。

IPO投資で当選確率を上げる方法

ここまで、証券会社選びで当選確率を上げる方法を解説してきました。
ここでは、証券会社の選び方以外での当選確率の上げ方について、考えていきたいと思います。
IPO投資は初心者でも勝てる代わりに、ブックビルディングに当選することが難しいので、できることは全部やりきりたいものです。

抽選の時間差を活用する!

まずは、投資に回せる資金の少ない方向けですが、抽選の時間差を活用する方法があります。
前述のように、できることなら、IPO株の割当がある証券会社全てでブックビルディングの抽選をすべきですが、現実的には手間や資金の都合などでそんなことはできません。
手間を避けたいという方はどうしようもないですが、資金が少なくて複数の証券会社でブックビルディングに応募できない方は、この抽選の時間差を活用することで、少しでも当選確率を上げることができます。

抽選の時間差を活用するというのは、どういうことかというと、ブックビルディングの応募には

  • 抽選→申込み
  • 申込み→抽選

という2パターンが、証券会社によってあります。
前者の抽選したあとに申込みするパターンが大体の証券会社なのですが、楽天証券と松井証券などの一部の証券会社では、逆に申込みが先にくることがあります。

「それがどうしてん、どっちでもええやろ」

って言われそうなんですが、この順番の差で、同じIPO銘柄でも優先に数日の差が生まれてくれます。
そうすると、投資資金が限られていて、複数の証券会社から応募できなかった方でも、この時間差を利用して資金を証券会社間で行き来することで、同じ資金で複数の抽選に参加できるようになるということです。
なので、単純に2倍とはいいませんが、少しでも当選確率をこの方法で上げることができます。

投資資金を少し増やす!

これも抽選の時間差の活用と同様に投資資金に余裕の少ない人向けの方法ですが、頑張って仕事して貯金するとか抽選の前だけ銀行に入れている資金を証券会社に一時的に移すなど、少し投資資金を増やすと、ブックビルディングに応募できる投資銘柄が増えます。

どういうことかというと、昨年2016年のIPO銘柄を買うのに必要な最低金額・最低投資額別の銘柄数を見てみると、

  • 10万円以下で投資できる銘柄数:13
  • 30万円以下で投資できる銘柄数:58
  • 50万円以下で投資できる銘柄数:10
  • 70万円以下で投資できる銘柄数:2

となっています。
これは単純に公募価格×単元株で求めた値なのですが、この金額が口座に最低限入っていないとブックビルディングに参加できません。
そうすると、10万円以下では13銘柄しか投資できませんが、あと20万円を投資に資金を回すことで30万円にすると、一気にブックビルディングに応募できる銘柄数が増えます。
もちろん、1回あたりの当選確率は、SBIのようなチャレンジポイント以外は同じ独立しています。
ただ、当選しない限りブックビルディングの抽選に応募するのはタダなので、参加する抽選回数が増えるということで全体の期待値は上がります。

家族口座を活用する!

IPOのブックビルディングには、1人1口座から1回しか応募できません。
その場合は、もし一人暮らしじゃなく家族や親戚など絶対的に信頼できる人がいる場合、その人の口座を借りるのもひとつの手です。
自分の親、兄弟姉妹、配偶者、子どもなどを合わせると、かなりの数の口座を作ることができます。
そうすると、1人で応募するよりも、何倍も当選確率が上がります。

ポイントをしっかり集める!

全ての証券会社ではありませんが、SBI証券や大和証券にはポイント制度があります。
純粋に闇雲にブックビルディングに応募し続けるものいいですが、ポイントもしっかり貯めていくようにしましょう。

SBIのIPOチャレンジポイントは、ブックビルディングに応募して落選する度に1ポイントがもらえます。
このIPOチャレンジポイントが貯まると、一般の抽選枠とは別のIPOチャレンジポイント枠の分があたることがあります。
ずっと外れ続けても、いつかポイントが貯まったら抽選に当たりやすくなるというものです。
具体的に何ポイント貯まるといいかは公表されていませんが、一般的には300ポイントと言われており、しかも必要なポイントは年々増加している傾向にあるようです。
ただ、ないよりもいつかたまるのでポイントはあった方がいいですよね。
なので、どうせ当たらないから応募しないのではなく、いつか当たるときがくるために、応募し続けることが大切です。

また、大和証券では、敗者復活戦があります。
貯めたポイントの量によって、この敗者復活戦に参加できる回数が変わります。

純粋にひたすら当たるのを待つ根気も重要ですが、このように証券会社ごとに特徴のある制度をしっかり使って、少しでもIPO銘柄をゲットできるようにすることも重要になってきます。

主幹事の証券会社から応募する!

最後に、主幹事の証券会社には、多めに株が配分されているので、基本的に主幹事の証券会社からの応募をする方が当たりやすいと言われています。
主幹事の証券会社の方が多く株が配分されている分、倍率が高くなる可能性は当然あります。
ただ、わざわざ主幹事の証券会社を選んで集中的に応募する人は、ある程度本気でIPOをやっている人だけで、普通は普段日本株のトレードでメインで使っている証券会社を使いますよね。
資金を移動したり、そのためだけにたくさんの証券会社で口座を持っている人の割合も、そんなに多くないはずです。
その一方で、主幹事の証券会社には数倍以上の株が配分されています。
そう考えると、IPO投資を本気でやる人は、ブックビルディングに応募する際に、主幹事の証券会社から応募するべきです。

一応、この主幹事証券会社が有利という意見には、反対意見もあります。
通常、主幹事条件外車は、野村証券やみずほ証券などの店頭証券になることが多くあります。
そうすると、いくらIPO株の割当が主幹事証券に多いといっても、ほとんどが抽選に回らず、大口顧客やプライベートバンクの顧客に流れることになります。
なので、厳密には、主幹事証券会社がネット証券のときに、主幹事証券会社から応募する方がいいということになります。

プライベートバンク経由でIPO銘柄を獲得する裏技!

最後に、ここまでIPO投資は抽選で当たるかどうかが重要という点について、いかに抽選で当選する確率を上げるかをメインに考えてきました。
ところが、抽選方法の店頭配分のところでも書きましたが、市場に実際に出回るIPO株のほとんどは、抽選ではなく、各証券会社に裁量配分という形で割り当てられ、証券会社が自由に大口の顧客などに配布します。
実際に多くの大口顧客を抱えている店頭がある証券会社では、抽選での割当以外の比率は、

  • 野村証券⇛90%程度
  • みずほ証券⇛90%程度
  • 大和証券⇛80%程度
  • SMBC日興証券⇛90%程度

となっています。
ほとんどが抽選ではなく、大口顧客や見込み小顧客に配られていることがわかると思います。

証券会社にとって大口の顧客というのは、資産1億円以上のプライベートバンク部門の顧客です。
なので、高確率でIPO銘柄を獲得する裏技としては、資産が1億円以上の方に限られますが、証券会社系のプライベートバンクを持っている野村証券や大和証券などのプランベートバンクで口座を持ち、そこの担当者経由でIPO銘柄を割り当ててもらうという方法があります。
IPO投資は、他の投資商品と比較して、相当確実なレベルで勝てる投資なので、わざわざこのプライベートバンク経由でIPOをゲットするためだけに、証券会社と付き合う富裕層もいるみたいです。

IPO投資はNISA(ニーサ)で節税する裏ワザもオススメ!

IPO投資をする際、NISA(ニーサ)を使って投資することで、本来20%課税される税金を無料にすることができます。
何度も何度も使えるものではありませんが、IPO投資って場合によっては数百万利益がでます。
そうすると、20%課税が馬鹿になりません。
たったNISA(ニーサ)口座を通すだけで、数十万円の節約が可能になります。

ただし、どの証券会社もIPO株のNISA(ニーサ)口座が対応しているわけではありません。
対応している証券会社は、

  • むさし証券(トレジャーネット)
  • SBI証券
  • 松井証券
  • SMBC日興証券
  • カブドットコム証券

などです。
残念ながら、楽天証券やGMOクリック証券などのネット証券は対応していないようです。

ひとつ注意点としては、1年間当選がないとムダになってしまいます。
IPOの投資枠がもったいないと思う方は、IPOが当たらない場合は、日本株で投資枠をNISA(ニーサ)の期限が切れる前に使い切るようにしましょう。

IPO投資でやるべきリスクコントロール

IPO投資は、ほとんどなにも考えなくても、抽選にさえあたれば、大体勝てるゲームです。
ただ、100%勝てるわけではなく、たまに公開価格が公募割れすることもあります。
そのような場合は不運としかいいようがないのですが、ただ出来る限りそのようなケースのリスクを減らすようにしたいですよね。

不人気銘柄を回避

どの銘柄でもとりあえず抽選には参加すればいいと思いますが、あまりに不人気な銘柄は避ける方がいいこともたまにあります。
上場ゴールがささやかれていたり、財務状況が実はそんなによくなかったり、VC(ベンチャーキャピタル)や大株主のロックアップがない銘柄などは、避けた方がいいかもしれません。
まぁそれでも初値だけはあがることが多いので、投資金額を抑えて買うのがいいですが。

初値売りを行う

次に、初値で必ず売るようにします。
IPO銘柄が特別なのは、初値がつくまでです。
初値が付いたあとは、普通の銘柄と同じです。
ただ、当然勢いのある会社だから上場したわけで、そこからさらに勢いを付けて、成長していくことも多々あります。
なので、初値で売らず、数年後までホールドすべきという考えもありますし、そういうやり方をしている人もいなくはありません。
いろんな意見はありますが、リスクを考えると、初値で売って、チャートが落ち着いてから、もし上がりそうな銘柄だと再度エントリーしていけばいいです。
わざわざチャートの不安定なときに、リスクを取って、ポジションを持つ必要はありません。
最近は、上場ゴールの会社も増えているので、初値を思い切り高くなるようにPR戦略を行い、その後暴落することも珍しくありません。
特に投資の初心者が手を出していいのは、やはり初値までだと思います。

まとめ

今回は、IPO投資の基本・はじめ方と初心者でも勝つための攻略方法についてまとめてみました。
IPO投資って、どうせ抽選にあまり当たらないですけど、ブックビルディングの抽選に参加すること自体はタダですし、もしあたればラッキーです。
そんなに熱量高くやると、当たらなくてイライラして、当たる前にやめてしまいますが、日本株のトレードとかを中心にしつつ、根気強く取り組むといいかと思います。
もちろん、当選するために確率を上げる方法はあって、できることをできる範囲でやるべきですが。

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