エンジェル税制適用の申請をやってみた!申請方法や準備する書類、手順などを解説!

保有している法人のひとつが、2月にこっそり第三者割当増資を行いました。
プレスリリースは出さなかったのですが、ベンチャーキャピタルとエンジェル投資家の方から、シードラウンドの調達を実施しました。

そこで、個人のエンジェル投資家の方のために、会社としてエンジェル税制の適用を申請しないといけなかったのですが、これがまたややこしくて、めっちゃたくさんの書類が必要で大変!
法人の投資家だけにしておけばよかったと、少し後悔するくらいめんどくさかったです(笑)

やっと準備が終わって、感無量です。。
あとは、投稿するだけ。
めんどくさかったので、達成感が半端ないです。
いままで、投資家としてベンチャー企業に投資して、何度か自分自身がエンジェル税制の恩恵にあやかったことはあるのですが、こんな大変な手続きをしてくれていたかと思うと、本当に適用申請してくれた会社に感謝です(笑)

せっかくなので、必ずしも他社で同じ書類や手続きで行けるかはわかりませんが、うちがどうやって申請して、どういう書類を用意したかなどを、残しておきたいと思います。

エンジェル税制とは?

まず、そもそもエンジェル税制というのは、ベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して、税制上の優遇を行う制度をいいます。
要するに、個人が一定の要件を満たすベンチャー企業に投資した場合、その投資額が損金になるというもので、節税できるのです。
特に年収1,800万円を超えていたら所得税が40%、年収4,000万円を超えていたら所得税が45%なので、損金できることを考慮すると、投資額が実質的に半分になるというわけです。

事前確認制度ってなに?必要?

エンジェル税制には、事前確認制度という、投資を受ける前にエンジェル税制を受ける要件を満たしているかを確認できる制度があります。
つまり、これから自社に投資を検討している投資家に、

「うちは、エンジェル税制の適用が確認されているので、投資してくださいー」

ということが言えるという制度です。
エンジェル税制を適用されているかどうかで、投資対象を決める人、そんなにたくさんいるんですかね。
むしろ、エンジェル税制が適用される会社かどうかを投資の判断基準にするような投資家なら、付き合わない方がいいきもしますが。

また、この事前確認制度、よくわからないというか、使い勝手の悪いところは、事前確認の有効期限内に実際に投資を受けた場合は、別途改めて確認申請が必要というわけです。

なので、結局エンジェル税制の適用に別途申請がいるので、特によっぽどの理由で必要な方以外は、事前確認制度を利用する必要はなさそうです。
私のまわりのスタートアップでも、エンジェル税制の適用申請はみんなやっていますが、事前確認までやってるところは知らないです。

まずはなにから始めたらいい?

エンジェル税制の確認申請をするにあたり、私が一番よくわからなかったのは、まず何をすればいいかです。
一応、顧問の公認会計士さんに聞いたら、

「この書類揃えて、提出したらいいんですよー。必要な書類があったら、なんでも言ってくださいねー。」

とは教えてくれるものの、初めてからすればなにをすればいいのかよくわかりません。
東京都の産業労働局にあるベンチャー税制のページを読んでも、いまいちよくわからず、途方にくれました。
顧問の方が不親切だったわけではなく、ホームページまでプリントアウトして教えてくれたのですが、不慣れというか、やったことないと、まずなにから始めたらいいのかわからないですよね。

それで、まずは、本社所在地の東京都の産業労働局商工部創業支援課エンジェル税制担当(03-5320-4677)に電話をしました。
そうすると、

  • 優遇措置Aか優遇措置Bか
  • どういう書類が必要か
  • 必要書類の様式一式のある場所(こちら)
  • 必要書類を揃えたら、東京都の担当にメールで添付する旨
  • 書類送付先のメールアドレスは、s0000474@section.metro.tokyo.jp

ということを教えて頂きました。

まぁあとで振り返ると、私が相談される立場の公認会計士でも、たぶん、うちの顧問公認会計士の方と同じことを言っていたなと。
慣れてないというか、初めての人にわかりにくすぎます。
固定観念かもしれませんが、

「なんか申請っていうくらいやから、まずは税務署かどっかで窓口行って相談して、揃えろっていわれた書類用意したらええんちゃうかなー。」

と思っていたのですが、まさか始めの第一歩は、都道府県のエンジェル税制の窓口に電話をすることだったとは。

というか、みんなこんなの自分でやるのかなと思ったら、一応、代行業者みたいなのもいるみたいです。

どんな書類を準備した?

電話をして、いろいろ聞いたら、あとは淡々と書類を揃えるだけです。
うちは、優遇措置Aだったので、以下の書類を準備しました。

  • 確認申請書
  • 履歴事項全部証明書
  • 組織図
  • 株主名簿
  • 事業計画書
  • 従業員に関する証明書
  • 募集株式引受契約に関する追加覚書
  • 法人設立届出書
  • 株主総会議事録
  • 募集株式引受契約書
  • 投資契約書
  • 定款
  • 株式の払込があったことを証する書面

これ全てです。
吐きそうなレベルです。

わからないものは、東京都の担当の方とメールでやり取りをして、非常に親切に教えて頂けます。
なので、まずはできる範囲で自分で書類を準備して、メールをすれば、足らないものはどうすればいいかなどを教えてもらえるので、ここから先はスムーズに進みます。
スムーズといっても、事業計画書を書いたり、組織図作ったり、エンジェル税制のためだけに作る書類も多く、大変時間と手間がかかります。

実際の書類はどうやって提出する?

必要書類の準備段階では、東京都の担当の方と基本的にはデータでやりとりします。
投資契約書とかや総会決議なども、全ページを画像データで送って、確認してもらいます。
その上で、問題がないということになると、書類を以下の住所に送付します。

〒163-8001
東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
東京都庁第一本庁舎 30階中央
東京都産業労働局 商工部 創業支援課 エンジェル税制担当

これで、ひとまず完了です。

途中ややこしかったのは、原本を全て提出するのかなと思っていたら、原本が必要なのは、

  • 確認申請書
  • 履歴事項全部証明書

で、残りはコピーでいいようです。
まさか投資契約書の原本の提出とかあまりやりたくないなぁと思っていたら、コピーでよさそうでよかったです。

まとめ

今回は、大変苦労したエンジェル税制の適用について、実際に自分がどこでひっかかったかを含めて、解説しました。
人によって混乱するポイントは違うかもしれませんが、私は最初の第一歩をなにから始めたらいいのかが一番困りました。
実際にやると、たしかにめんどくさく、手間や時間はかかりましたが、東京都の方も親切に教えてくれるので、なんとか提出まで辿りつけた感じです。

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